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2019世界スーパージュニア3回戦「三井駿介vsウェンデルケン、エアラvsシュナイダー、メドジェドビッチ/シャリポプvsオゾリンス/ウェンデルケン etc」

本戦4日目。シングルスは3回戦、ダブルスは準々決勝が行われる。さすがに、ここまでくると試合のレベルは高い。

レアンドロ・リエディ(スイス) vs ハマド・メドジェドビッチ(セルビア)

リエディ[7] 6-4 6-4 メドジェドビッチ[9]

横並びになっているコート3〜5は、スイス人vsヨーロッパ人選手(オーストリア,セルビア,ロシア)という対戦カードが3つ続いている。

隣も見つつ、第1セットだけ観戦。ランキング通り、両者の実力差は殆どないのが、ちょっとしたメンタルの差が勝敗を分けた。第1セット3-3でむかえたリエディサービスのゲームの終盤に微妙な判定があって、メドジェドビッチは相当にフラストレーションをためたまま次のサービスをむかえる。ここでのメドジェドビッチの怒りのサービスのスピードは、凄まじいものだが、ラリーでは冷戦さを失い、リエディがうまくプレーしたためブレイク。この両者のサービスの質を考えれば、ワンブレイクはジュニアと言えども相当にデカイ。その後、リエディのプレーの質も少し下がり、メドジェドビッチも復調してブレイクバックのチャンスもないことはなかったが、そのまま6-4で1セット終了。

三井駿介(アクトSC) vs ハリー・ウェンデルケン(イギリス)

三井[3] 6-4 6-7 6-1 ウェンデルケン[13]

三井は、夏の全日本の時はナイキだったが、アシックスに変わってる。

左右に上下にと広いエリアでの応酬が続く、見応えのある一戦。ゲーム間休憩になると、違うコートに行く人が一定数居るがこの試合は試合のレベル高くて殆どいない。入ってくる人は通常通りなので、多くの観衆がコート1に集まった。

第2セット3-2で三井が少し悪い形でブレイクされたが、すぐにブレイクバックしてセットの流れを渡すことはしない。互いに広いコートカバーリング能力に、前をつめるタイミングの上手さに、パッシングやネットでの技術の高さで熱戦となった。
第2セットタイブレークでは、三井が素晴らしいプレーでの2ポイント連取から始まったが、ウェンデルケンも負けず劣らずいいプレーの連発で1ミニブレイク差でセットポイントを迎える。とても大事なポイントは、互いに我慢の超ロングラリーとなったが、最後はウェンデルケンは我慢できなくなりロングとなり同点となったが、最終的にはタイブレークはウェンデルケンが取って最終セットへ。

第3セット戻ってきたら、三井の2ブレイクアップで4-0になっていたが、その後を見る感じだと決して一方的なセットというわけではない。退出していた時間を考えると、4-0ではあるが非常に競ったゲームだったと推定される。終わった時には、13時になっていた。(10時ST)

男子3回戦、その他のカード(ジョローメ・キム、齋藤、マイヨvs東)

早く終わったのが1カード。1時間ちょいが3カード。2時間超えが4カード。
日本勢は、3回戦には参加選手のランキング上位4人(三井/齋藤/山中/東)が進出し、その中から国内日本勢トップ2の齋藤と三井がベスト8に進出した。8人の内訳は、スイス人がなんと4人に、フランス人と去年ファイナリストのユンチャオケテに、三井と齋藤となった。

ジョローメ・キム(スイス) vs マルコ・アンドレジッチ(オーストリア)

キム 6-0 6-1 アンドレジッチ

後のダブルスを少し見たのも含めて、ノーシードだがキムはいい選手だと思う。今大会見た男子選手では、一番気になった選手。なお女子は、もちろんアレクサンドラエアラ。

アロルド・マイヨ(フランス) vs 東竜平(相生学院)

マイヨ 6-7 6-4 6-3 東

トップシード相手に善戦も勝利はならず。

齋藤惠佑(グローバルプロTA) vs チェン・ドング(オーストリア)

齋藤[4] 6-4 4-6 6-4 ドング[16]

センターコートの齋藤ドング戦も激戦となった。第3セット最後4-4から見始めたが、齋藤がブレイクした第9ゲームは行き詰まる展開。

女子単複いろいろ。(エアラvsシュナイダー、ボンダレンコ、今村)

日本勢は、川口,今村とランキング上位二人が三回戦に進出したものの両者ベスト8には進めず。ベスト8は、アジア勢が4人(タイ2人、フィリピン、台湾)と欧州勢が4人(フランス、ドイツ、ロシアが2人)

アレクサンドラ・エアラ(フィリピン) vs ディアナ・シュナイダー(ロシア)

エアラ[4] 6-1 6-3 シュナイダー[14]

去年注目して一番先に見に行ったシュナイダーは、今年も参戦。ランキングは殆ど変わらず。印象的なバンダナは今回はしていなかった。去年の14歳世代の二番手と今年の14歳世代の二番手の対決。シュナイダーは、無表情なのは変わらないが、体づきはさすがに一年で変わっている。パワーという面では、ジュニアトップ選手の中ではハンディになっている。ファーストサーブのスピードはかなり厳しい。

エアラは見ていた時間だと、変わらず全体的に波のあるプレーと、ネットに詰める回数の割にはボレーの質が低い。今日は、アドバンテージサイドのサービスに苦戦していた。シュナイダーは、松田に比べるとコートカバーリング能力は高くないので返ってくる回数は少ないが、今日もエアラのいい時間帯のショットが鋭い。ラリー戦では、完全にシュナイダーは押されている。

マリア・ボンダレンコ(ロシア) vs クララ・ミルセビッチ(スウェーデン)

ボンダレンコ[9] 6-0 7-5 ミルセビッチ

同じロシアのシュナイダーと並ぶと対称的な二人。ショットの度に声を張り出すボンダレンコ。体格には恵まれていないが、闘争心があってファイター系の選手である。

ヤイ・ヤーン(台湾) vs マイア・レパック(オーストラリア)

ヤーン 6-3 4-6 6-1 レパック

タイブレークないけど、3時間近い長い試合。

マイナパット・ニランドン(タイ) vs 今村咲(パブリックテニス小倉)

ニランドン[8] 3-6 6-3 6-0 今村

試合の後半だけ見た。最後6-0というスコアだったが、今村は最後までよく頑張っていたと思う。いい試合だった。

勝見幸璃/山口藍(MATTA/高崎TC) vs 伊藤汐里/新見小晴(グリーンテニスプラザ/柳生園TC)

勝見/山口 7-5 6-3 伊藤/新見

本日唯一の日本人対決。確か同学年な4人でのダブルス。群馬ペアが勝利した。

メドジェドビッチ/シャリポプ(セルビア/ロシア) vs オゾリンス/ウェンデルケン(ラトビア/イギリス)

メドジェドビッチ/シャリポプ[4] 6-4 6-4 オゾリンス/ウェンデルケン[5]

コート1の第3試合。互いにサービスは早いし、ボレーも上手いし、パッシングの威力も凄いしとレベルが高い。実力差はほぼなく接戦。ボールが早すぎてショットがインなのかアウトなのかよく分からない所に加えて、ITFの主審のスコアコールが聞こえづらくて度々スコアがわからなくなる。

第1セットだけ見て帰路につく予定だったが、凄くいい試合で帰る選択肢はなくなって最後まで見ることになった。男子ダブルス面白い。今日は主審+線審3人体制だが、16時30分を超えると線審が2人増えて線審5人体制になる。

コート1は、三井戦、今村戦にこの試合と好ゲームが続いた。

パリー/川口夏実(フランス/日本) vs グース/ミデンドルフ(ドイツ)

パリー/川口夏実[1] 6-3 5-7 10-8 グース/ミデンドルフ

センターコートの第4試合。日も暮れて寒くなってきた。男子ダブルスが終わって、第2セット途中から最後のスーパータイブレークまで見たけどこのダブルスもまた熱戦。
コート1とコート2はまだ女子ダブルスが進行中だが、18時前なのでこれにて帰宅。