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2019世界スーパージュニア1回戦「ハロルドマイヨvsアドリエンバーデット、アレクサンドラエアラvs松田絵理香 etc」

火曜日は、シングル1回戦の後半組とダブルス1回戦が組まれています。OPには試合が沢山入っています。

ハロルド・マイヨ(フランス) vs アドリエン・バーデット(スイス)

[1]マイヨ 7-6 6-0 バーデット

今日は男子が先。まずは第4コートに第1シードのフランス人マイヨを見にきた。
ウインブルドンジュニアベスト4、ランキングは11位で今回のトップシード選手。相手のアーバットは、200位を少しきるスイス人選手で、マイヨとは同世代(2002年生まれ)の対決。ランク的には差があるが、第1セットは混戦模様となった。

第3ゲーム。アーバット2回目のサービスでサービスが破られる。ファーストが入らず展開的に厳しい中でのブレイクダウンとなった。逆に第6ゲームにアーバットがブレイクバックしたのは、マイヨがサービスの優位性を活かしきれないミスからであった。マイヨがファーストサーブで相手を崩してオープンコートを作り、三球目でのウイナーというところでたて続けにエアラーをしてしまう。非常に悪い流れ、フラストレーションをためる落とし方である。次のゲームはラブゲームであっさりとアーバットがキープして流れはアーバットに傾く。次のマイヨのサーブは、嫌な流れの中でもきちんと立て直して五分のままゲームは進んでいく。
第11ゲームと第12ゲームは、互いにサービス側の力が入ったショットが続き両者ブレイクとなりタイブレークに進む。タイブレークもほぼ互角で進むが、6-6でバーデットがサービスポイントを落としていまい、次のマイヨのサービスでセットポイントを決めきったマイヨが第1セットを取った。1時間を少し超える長いセットとなった。

第1セットで退散。次の試合を見始めてそこまで時間が経たない時に、通路をマイヨが通っていたので第2セットはわりと早く終わったようである。(6-0)
スイス人がよく見に来ていたので、トーナメント表を見るとスイス人男子は7人も参戦している。

アレクサンドラ・エアラ(フィリピン) vs 松田絵理香(狛江インドアジュニアATP)

エアラ[4] 7-6 6-3 松田

2005年世代の二番手のエアラ。

女子テニス大国チェコの注目ジュニアFRUHVIRTOVAは、今回acceptlistには最後まであったものの残念ながらトーナメント表にはなし。GSでの結果は出ていないが、05年世代のトップを走る選手。FRUHVIRTOVAを含めて05年世代は3人がトップ100に入っているが、今回のスーパージュニアには、二番手のエアラが参戦している。世界ランキング27位。テニスだとあまり聞かないフィリピン国籍だが、インスタを見るとナダルアカデミーに在籍しているようだ。
今大会注目選手の一人だと思う。先の男子のゲームは実力差がありそうなカードだったので、マイヨ-バーデット戦の第1セットを見終えてこちらに来た。少し前に始まった所だ。入り口に近いコート9に注目していた選手が入るが、普通に座れてよかった。

エアラはサウスポーで線はまだまだ細い。上背は、今の女子テニス界だと特に高くも低くもないといった感じだろうか。まだまだ荒削りな感じだが、ショットの鋭さは凄い。14歳でこのプレーを見ると将来が楽しみである。

試合

エアラは、角度のつけたアングルショットがエグい。甘く入ったボールのダウンザラインや中央からクロス・逆クロスの威力も凄くて、守備力には定評のある松田だが、防戦一方では勝機は見いだせない。弱点としては、エアラは低いボールへの対応は、かなり苦戦していて、特に第1セットの後半の松田ペースの時間帯では、スライスで返すかどうすればいいかかなり困っている様子だった。エアラのサーブは、球速はそこまでだが、サウスポーでコースや球種は多岐にわたる。最初は苦戦していた松田だが、最後はそれなりに対処していたように思う。

松田3-2(ブレイク1つずつ)でのゲーム間休憩で、エアラはオンコートコーチング。去年まではオンコートコーチングは記憶にないので、今年から解禁されたのだろうか。このコーチングが良かったのか、そこからのエアラは凄くいい形でポイントを積み重ねていく。3ゲーム連取で5-3にする。素人目には、目に見えた戦術変更は分からなかったが、メンタル面も含めてコーチングの効果があったと見るのが自然である。その次のゲーム間休憩で松田が所属する狛江のコーチもオンコートコーチングに入る。WTAツアーだと選手は聞いてんのかよというような感じだが、ジュニアだとよく聞いている。総力戦である。同じチームのメンバーが同時に試合があったら、コーチはどうすんのだろうか。

エアラは試合を通して波がある選手でもある。5-3の時はそのまま6-3になりそうな感じだったが、その後2ゲームはジュースまでもつこんだ末に松田がどうにか同点まで戻す。その後は、エアラのプレーは下がっていく一方で、ゲーム5-6でエアラのサービスで30-40の松田セットポイントまでいくが、ここからのエアラのギアが上げ方が凄い。このポイントが全てであった。全く違うプレーでサービスキープ→圧倒的なタイブレークの質の高さで第1セットを制する。

第2セットは、松田ブレイクから始まるが、その後はエアラが5ゲーム連取。2ゲーム松田が取り返したが、次のSFMをしっかり決めきってエアラが勝利した。こりゃ強いわ。

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ワン・ジアンジー(中国) vs 石井さやか(TEAM YONEZAWA)

ワン[8] 6-3 6-1 石井

シングルス開始から4時間経過したので、2試合目のシングルスが残っているコートは残りわずか。第二セット途中からこの試合を見る。

マイヨ/ウエストファル(フランス) vs 金田諒大/仲里翼(相生学院)

マイヨ/ウエストファル[8] 6-4 6-3 金田/仲里[WC]

センターコートのダブルス1試合目。さっき見たマイヨが登場なので、ダブルスを途中から見ても選手が判別できる。実力差はあるが、相学ペアは粘り強くプレーしていて最後は突き放されたけどそれなりにいいところまではいっていた。今日見た試合では、一番おもしろい試合だった。

川口/パリー(日本/フランス) vs 齋藤咲良/関口裕望(MATTA/高崎TC)

川口/パリー[1] 6-1 6-0 齋藤/関口

今年のローランギャロスで、シングルス本戦1勝、ダブルス本戦2勝しているパリーが今回の女子の単複第1シード。どうみてもジュニアのレベルではない選手。見れて嬉しいけど、スーパージュニアに出る必要性は謎。
初ITFジュニアで予選どころか(予選は全部埋まらなかったのでDAできている)、本戦で100位台のオーストラリア選手に勝利した齋藤は同郷の先輩とのペアでダブルスに出場。最初の数ゲームは予想に反して接戦だったが、途中からはさすがに力が出た形。ただ齋藤関口組は凄く楽しそう。