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2019全日本ジュニア最終日。U18決勝「木本海夢夏vs山口瑞希、藤原智也vs三井駿介」

昨日の下の年代のファイナルに続いて、最終日も見に行ってきました。
最終日は18歳以下シングルス決勝。今年は、ダブルスを最終日前にしているので、残るはたった4人です。相生学院が二人、城南学園、東山と関西勢が揃いました。

U18女子決勝:木本海夢夏(トップランAIOI)vs山口瑞希(城南学園高校)

山口[12] 7-6 4-6 10-4 木本[1]

第1セット 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 タイ
木本 ○(A) ●(0) ●(30) ○(30) ●(30) ○(15) 4
山口 ○(A) ●(15) ●(30) ●(30) ○(A) ○(30) 7

互いにサービスキープに苦しむ展開が続いた。
山口は何度か仕掛けていたが、セカンドサーブを叩かれてリターンエースになったり、明らかにリターンから主導権を取る展開は多いというわけではないが、サービス側がプレッシャーを感じる事が多かった。
第7ゲームの木本のサービスキープは、相手をよく見たドロップショットに、角度つけた素晴らしいバックハンドと、いいプレイがでて初めてサービスキープできる第1セット中盤の流れであった。

木本が途中リードしてセットポイントもあったが、山口が第10セットをどうにかキープしてタイに戻した。通常は第9ゲームの木本のSFSが木本にとってのセットを取る一番のチャンスだが、今日は相手のサービスゲームをブレイクしてセットを取るほうが可能性が高い。

木本は力強さと自分から攻めて早い展開で決める力、対して山口は粘り、多彩なボールの配給と最後のチャンスボールを決めきる精度の高さが際立った試合であった。

第2セット 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
山口 ●(15) ●(A) ●(15) ○(A)
木本 ●(0) ●(30) ●(30) ○15 ●(30) ○(30)

第2セットも第1セットと同様の展開で、まずは木本のラブゲームブレイクから試合は始まる。第4ゲーム、山口は40-15でスコア先行もキープできない。第1セットを含めて勝負を分けるようなポイントで山口のボールがネットに触れて木本のコートにインというのが5回ほどあった。クールな山口に対して、木本は感情に表に出すプレイヤーなので、またかよという独り言をしている。

第3セット:10-4

第二セット後半は木本がいい流れであったが、流れは一度リセットされる。ヒートポリシーで、第2セットと第3セットは10分間の休憩で選手は一度コートを離れる。昨日のダブルスは暑かったけどこの休憩はなかったし、一昨日のダブルスはあったしと全部が全部取られているわけではなさそうが、今日はヒートポリシーが適用された。猛烈に暑い。

今年の全日本は短縮で第3ゲームはダブルス同様に10ポイント連取なので、入りが悪ければすぐに終わってしまうが、さすがにそうはならなかった。前半戦はこれまでの流れとは違い通常通りサービス側がゲームを有効に進めている。勝負を分けたのは、6-3。山口1ミニブレイクでの、木本の二本のサーブ。このときの山口のショットが深くていいボールが木本のコートに打たれる。ベースライン上にいる木本はこれを打ち返すのはかなり厳しくて二本をネットにひっかける。8-3。勝負ありであった。

2時間を超える大熱戦、素晴らしい女子決勝となりました。

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U18男子決勝:藤原智也(東山高校)vs三井駿介(アクトSC)

藤原[3] 6-3 6-4 三井[2WC]

楽しみなカードになりました。第1シードの齋藤はドロー公表後のウィズドローなので、トップシード同士の戦い。去年のU18ファイナリストで先の宮崎インターハイ王者の藤原と、去年のU16チャンピオンでジュニア世界ランクでは望月に続いて日本人2番手の三井の一戦。

第1セット 1 2 3 4 5 6 7 8 9
藤原 ○(A) ○(0) ●(-A) ○(-30) ●(-A) ○(-A)
三井 ○(A) ○(0) ●(-15)

第1セットは、6-3ですが50分近いセットゲーム。
三井は高い守備力が持ち味だが、多彩である。その揺さぶりに対して藤原はよく対処して有利に進めている。藤原の左右に打ち分けるフォワは強烈である。

三井は、最初のリターンゲームはスライス中心でベースライン後ろで勝負したかと思えば、自分のサーブは積極的にネットにつめて勝負したりと引き出しが多い。展開的には、藤原の攻めに三井が守るパターンが多い。藤原のアンフォーストエラーを誘う形でブレイク先行した三井であったが、すぐに藤原はブレイクバックして並ばれる。

第8ゲーム。三井にとっては絶対に落とせないゲームで、藤原はフォワストレート、ロブ、フォワクロスと違った形の素晴らしいプレーで3ポイント連取。トリプルのブレイクポイントを迎える。次のポイントで、三井は守勢に回りもうどうしようもない所から苦し紛れのフォワで一発逆転。その後はサーブで2ポイントを取って並ぶも、ブレイクポインクで再び守勢のラリー戦。最後の最後まで粘りきるがネットにかけて藤原が大きなブレイク。次のSFSも、藤原40-15からジュースまでいき三井は簡単にキープさせてくれない。展開的には藤原有利で、三井は相当走っている。

第2ゲーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
三井 ○(A) ○(A) ●(A) ○(15)
藤原 ○(30) ●(30) ○(A) ○(30) ●(A) ○(0)

第二セットが始まっても、藤原が有利な展開は続く。三井はかろうじて最初のサーブをキープするも、次のサーブで破られる。15-30からの藤原のポイントが素晴らしかった。
大きなブレイクだが、次の藤原のサーブもジュースまでもつれこんだり、三井もサーブをかろうじてキープしたりとまだゲームは分からない。

第6ゲームの藤原サーブの40-30での、三井の逆クロスウイナー。ジュースにおける互いの前後の揺さぶり。クレーコートでよく見かけるギリギリのラリー戦は見応えたっぷり。三井の気迫が凄い。互いにビックショット連発の中で三井がブレイクバックして、吠える。このゲームの攻防は鳥肌ものです。
並んだだけだが、流れが変わる。藤原の第8ゲームのサービスは途中0-30になったものの、藤原がキープ。次の第9ゲーム三井のサービスは40-0までいったのだが、そこから藤原が3ポイント連取の後、何度とポイントの行き来があった末にブレイクする。今の流れで40-0なので問題なくキープするだろうと思っただけに、これは想像していない展開であった。最後はラブゲームで試合は終わりを迎えた。スコアは6-3,6-4ですが、2時間近いゲームになりました。

ギリギリを攻めないとポイントが取れないだけに、観客側もウイナーなのかアンフォーストエラーなのか一発で判断できないので、不思議な間ができる形が第二セットの山場では度々見られました。

男女ともにジュニアナンバーワンを決めるに相応しい素晴らしい一戦となりました。女子決勝が9時30分開始で、男子決勝が終わったのは14時。猛烈に暑かったですが、見に来てよかったです。

全日本ジュニア男子18歳以下優勝のジンクスは今年も続く

2015年、決勝で小林に負けた綿貫が翌年2016年に優勝。この時決勝で綿貫に負けた清水が翌2017年に優勝。そしてこの時清水に負けた田島は翌2018年に優勝。去年田島に負けた藤原が今年優勝。
U18決勝は、上の世代と下の世代の対決となり、上の世代が優勝して、負けた下の世代の選手が次の年に決勝進出して優勝するという流れが続いている。
この流れでいけば、来年は今年下の世代の三井が、二年目の全日本で優勝するのだが果たしてどうなるか。出場すれば優勝候補筆頭であるのは間違いない。むしろこの流れが続くなら、来年下の世代になるファイナリストの方が出ないかもしれない。

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