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2018全日本ジュニアU16/U14/U12最終日。(中里亜優菜vsクロスリー真優、藤原智也vs山中太陽etc)

終日雨の予報が出ていましたが、朝起きてみて雨雲レーダーを見ると11時ぐらいまでは、靭の辺りに雨雲がくる可能性はかなり低そうな予報。なので、ロングマッチにならない1試合目ぐらいは消化されるだろうと思い、靭へと行ってきました。結局のところ雨は、二度ほど、軽い小雨が数分降っただけで、予定通り全ての試合が消化されました。

明日の大会最終日は18歳以下のみなので、下の年代にとっては今日が最終日です。

14歳以下決勝 : 光崎澪(h2エリートテニスアカデミー) vs 麻坂芽生(フミヤエース市川TA)

光崎澪[3] 6-2 6-4 麻坂芽生[7]

外コートをウロウロ。

12歳以下決勝 : 中里亜優菜(荏原SSC) vs クロスリー真優(ENDEAVOR)

中里亜優菜[2] 4-6 7-5 6-0 クロスリー真優[6]

先月末の全小チャンピオンの中里亜優菜。全小の中継を見たところ、パワーヒッターで、快勝した決勝戦では角度のつけたフォワが素晴らしかった。

サーブ開始の中里の出だしは悪くて、クロスリーが6ポイントぐらい連続で奪取する。実力差からくるものではないので、そのまま見続けるとこの試合は面白い。クロスリーはショットもいいのだが、目に着くのはフットワークの良さで、並の相手だとウイナーになるボールが返ってラリーが続くことが多々ある。中里もアンフォーストエラーを減らしながらゲームを組み立てていく。

結果中里がブレイクバックするゲームの40-40での、強打で完全に外に追い出してからの完璧なドロップショットは見事だった。自分が見ている間はその後使わなかったが、インパクトとして大きかったのではないだろうか。

中里のブレイクから始まったブレイク合戦であったが、途中クロスリーがその流れを止めて第1セットをものにした。ほぼ互角な戦いで、次のセットも熱戦が期待できそうだが、他のも見たいので一回後にした。

戻ってきた時には第2セット7-5で中里が取り返して第3セットまでの休憩時間であった。聞こえてくる声によると、どうもクロスリーはメディカルに行っているらしい。実際に第3セットが始まると、フットワークがかなり悪くなっており、第1セットでは返せていたボールに全く届かない。近い所に来たボールは、いいショットを返球できるが、こうなれば中里有利は明確で第3セットは大差で終わった。中里は全小と全日本ジュニアの二冠である。選抜ジュニアも優勝は逃したものの決勝まで行っている。

大事なポイントでのゲームの入りや、ショット間の立ちふるまいを見るとガッツある選手だなと思った。

12歳以下決勝 : 富田悠太(チェリーTC) vs 若松泰地(パブリックTE)

富田悠太[3] 6-2 6-2 若松泰地

全小優勝の若松泰地。全日本ジュニアのドロー公開は早いので、ノーシードである。全小の決勝は、第2セット0-4から逆転しての優勝である。猛烈な暑さで、体力的にもかなり限界で0-4になると普通はやる気が下がるものだが、粘り強いショットを連発して逆転優勝をはたした。素晴らしいメンタルの強さです。

見始めた時は、2セット目、富田2-0であったが、全小を見ているとまだまだ分からない。ブレイクして2-2とおいついた富田サーブ。ここでブレイクすると流れは完全に若松だが、大事な場面での富田のショットがよくて、流れを完全には渡さない。その後、富田に比べると若松のショットの精度が悪くそのまま試合は終了。

16歳以下決勝 : 今村咲(パブリックテニス小倉) vs 石橋彩由(アートヒルTC)

今村咲[1] 6-0 6-2 石橋彩由[3]

16歳以下の男子決勝は早い終了だったようで、センターコートに行くとすぐに女子決勝が始まった。

5ゲーム見た所、今村が圧倒的に強い。入りが素晴らしい。第1セット完敗した後に、第2セット持ち直す試合も少なくないが、今日はその可能性は少ないと見て退散。同時進行の試合は多い。

18歳以下準決勝 : 藤原智也(東山高)vs山中太陽(西宮TC)

藤原智也[2] 6-3 5-7 6-1 山中太陽[14]

去年の16歳以下の決勝のカード。今年は18歳以下の準決勝。ジュニアNo.1田島尚輝への挑戦を掛けた一戦。第2セットから観戦。

多彩なショットの打ち合いが面白い。さすがにレベルが高い。大事なポイントでの山中の集中力は高い。藤原のSFMで山中はブレイクバックしたが、落としたら終わりのゲームでの気迫が凄い。山中の逆クロスのフォワがいい。若干ダブルフォルトが多いのが気になる所。
藤原5-6でのサービスの最初のポイント。お互い様子見のラリーから、高いレベルの打ち合いに、その後、藤原がドロップショットを選択。山中がギリギリ返した球を、藤原はロブで応戦。山中はギリギリで股抜きショットで返す。もう一つ上のレベルの試合を見ているようです。今日一番の歓声です。

第3セットが始まると、山中のフォワの逆クロスをはじめ若干精度に陰りが出てくる。その後、山中は、思い通り動かない脚を叩くようになるが、状況は悪化する一方で、コートを左右に歩くのも苦痛そうだ。全日本ジュニア、そしてこの試合にかける思いは相当なもので、リタイヤせずに、メディカルタイムアウトも取るが、状態は改善しない。相手の藤原も「リタイヤしなよ」という感じでやりずらそうだが、山中の諦めない気持ちは強くて、案外ポイントが取れてしまう。試合終了後、山中はコートに倒れて全く歩けない状態までになってしまっている。

終わったのは14時過ぎ。見てる方はそこまで暑くなくて、楽しい全日本ジュニアでした。