2014年版。富士山登山のための登山用品レンタル屋の比較。

この記事は2014年版になります。2016年版の記事はこちらに書いております。

2012年2013年と書いてきた登山用品をレンタルできる会社の比較記事の2014年版です。

主要なレンタル装備

登山に必要なものは色々とありますが、現在の登山レンタル業界の主要な品目は以下の6~7個になります。これ以外で重要なのは下着で、それ以外はなんとでもなるような気がします。

ジャンル分け

登山用の物が必要

  • 雨具
  • 登山靴

タウン用で代用は可能

  • ザック
  • ヘッドライト
  • 防寒具

あれば便利

  • ストック

そもそも必要?

  • スパッツ

雨具

登山ウェアといえばまず雨具というぐらい、登山において雨具は重要な役割を占めています。

天候が移り変わりやすい山とはいえ、そう毎回雨が降るものではありませんが、一番悪い事態を想定するのが基本なので雨具は必須です。町中とは異なり、山で雨宿りできる場所といえば山小屋か、もしくは登山口まで下山するしかありません。基本的に途中で雨が降ってもただ歩き続けるしかありません。

雨具ですので外からの水(ここでは雨)を通さないのは基本的な性能ですが、水を通さない変わりに雨具内の蒸気も通さないので、雨具内の蒸気が外に出ずにたまってしまいます。激しい運動をしていますので、大量の汗をかき下着が濡れて寒い思い、そして低体温症になる恐れもあります。
水を通さないが、蒸気を通すという一見矛盾している事を実現させているのが、防水透湿性素材という化学素材です。防水透湿性素材の代表的な存在が、ゴアテックスという素材で一種のブランドになっています。それ以外にも各素材メーカー、ウェアメーカーが防水透湿性素材を開発しています。

雨具は雨対策としてはもちろん、防風性も高いので風が強い時や寒い時などにも重宝します。ザックの中に入れっぱなしにしておくのは勿体無いです。雨具まで全部着てみて寒いかどうかで、持参する服を考えると荷物が少なくなると思います。

登山靴

登山で一番難しい物です。細かいこと云々より自分の足に合うか合わないかが全てです。

レンタル業界で主要となっているレベルの登山靴と、通常の運動靴やスニーカーの違いですが、ソールの厚さや硬さ・足首の覆い・防水が主な三点となります。
登山道は、綺麗に整備された道ではないので、凹凸の上を歩いたりすると通常の靴では疲労が溜まってきます。それでは出来るだけソールが厚ければ・硬ければいいかと言うとそうではなく、今度は足底が曲がらないため通常の道は相当歩きづらくなります。靴が重くなるので純粋に疲れるというデメリットもあります。このレベルの靴だと少し厚くて固めかなというラインですので、バランスは取れています。
岩の上や不整地の道を歩くときには捻挫に注意しないといけません。足首の多くを覆うハイカットの靴は足首が固定されてるので比較的捻挫しずらいメリットから軽登山から広く利用されています。その分、足首の自由度が少なくなるのでローカットのメリットも多いのですが、初めての人は使いこなすのは難しいのでハイカットになるかと思います。雨の中を歩くことも多々あるので、登山靴は防水機能がついたものが一般的です。

あくまで靴との相性が重要です。レンタルする場合は、届いた後にサイズの変更が効くサービスを実施している会社を強くお勧めします。

ザック

荷物が重いと、きちんとしたヒップリフト(ザックと腰を固定)で上半身全体で背負う(着る)ことをしないと辛くて歩けませんが、山小屋泊の一泊二日程度の重量なら気にする必要性はあまりないように思えます。実際に、登山メーカーのザックでも、小型ザックはタウンでも使いやすいようにヒップリフトを簡素なものや無くしているものも少なくありません。他にも便利な点もありますが、荷物が入ればタウン用で問題ないように思います。右の黒いザックは特に登山用というわけではありませんが、近郊の山から北アルプスまで使用しています。

ヘッドライト

山に街頭なるものは当然ありませんので、自分が必要とする明かりは自分で用意するのが原則です。ご来光を見る場合は暗い中を歩くので当然ですが、そうでない場合もヘッドライトは必需品です。手をつけて登ったり降りたりする場所もあるので、懐中電灯ではなくヘッドライトの必要性があります。

どんな山行においてもヘッドライトの持参の必要性があるのは、何らかの要因で下山が遅れた時にヘッドライトがなければ、その場で留まるしかありません。道が不明瞭の場合は一晩で待った方がいいですが、分かる道であればその日に下山することもヘッドライトがあれば可能です。また山小屋によっては消灯後のトイレなどは自分で明かりを確保する必要性があります。

ホームセンターで売っている2,000円前後の物でも明かり自体の性能は登山用と比べて変わりはありません。(登山用はその倍ぐらいします。)登山用は、軽量化されていたり、光の出し方が工夫したりしていますが、基本的には変わりありません。ただ、あまり安いものは明かりが弱く、前が見えないので注意してください。

ストック

なくてもいい装備ですが、あると非常に楽です。

登るときは推進力で登るのが楽になりますし、下るときは二本の足に+αとなるので足・膝にかかる負担が圧倒的に少ないです。使い方は簡単なので、ぜひ使ってみてください。

スパッツ

毎年この記事を書きながら、不思議に思っているスパッツです。ゲイターともいいます。

靴の上に付けるもので、雪山では必須装備でありますが、雪がないときに付けるのは個人的にはよく分かりません。現に雪山以外で付けている人はかなり少数派です。ヒル対策や、靴に石が入らない・雨の時に水が入らない・ズボン下が汚れないとかがメリットですが、蒸れてくるとか靴によっては外れやすいというデメリットもあります。借りてみて要らないと思ったら家に置いていってもいいと思います。また、わざわざ購入する必要性は全くないです。それなら、下着にお金をかけた方が幸せです。

防寒具

歩いている間は熱いですが、止まると寒くなるので防寒具は必要です。
主に軽量のダウンジャケットやフリースが使われます。ダウンジャケットの方が重量の割に暖かいのですが、濡れると意味をなさなくなるので、歩行中に着る場合はフリースになります。

レンタルだと+αみたいな形になっていますが、登山メーカーではなくてもユニクロのウルトラライトダウンジャケットやイオンなどのダウンで大丈夫です。なお、あまり大きいのはザックの場所を取るのでお勧めしません。持っていない人はレンタルした方がいいと思います。ペラペラのダウンですが、夏山では一枚あるだけで大きく違います。

レンタル業者一覧

執筆時点でレンタル クライマーEQは引っ越し中との事ですので、それ以外の6社で比較してきたいと思います。

商品到着 返却 送料 支払い 備考
やまどうぐレンタル屋 3日前 翌日(ヤマト系列) 無料(5000円以上) カード,銀行,代引き,コンビニ 靴レンタルの人に靴下サービス
神戸アウトドア 3日前 翌日12時(ヤマト系列) 無料(4800円以上) カード,銀行,代引き
そらのした 前日 翌日 必要 カード,銀行,代引き 保証金必要
キュートレック 3日前 翌日(佐川) 必要 カード,代引き 保険制度あり
LaMont 前日 最終日 必要 代引き 保証金必要
ICI石井スポーツ レンタル山専 3日前 翌日(ヤマト系) 無料(5000円以上) カード,銀行,代引き

送料を各自で負担する会社と、一定金額では無料の会社と分かれていますので、下記で値段を比較するときは要チェックです。登山翌日に用事がなければいいですが、仕事などの場合は返送方法もチェックしていた方がいいです。保証金が必要な会社もあります。

交換

やまどうぐレンタル屋 在庫ありの場合は可能(送料:無料)
神戸アウトドア 在庫ありの場合は可能(送料:無料)
そらのした 二足(サイズ違い)発送プラン、3日前到着プランあり[料金+]
キュートレック
LaMont
ICI石井スポーツ レンタル山専 在庫がある場合は可能

登山靴のサイズは、自分は街用の靴と同じサイズのを選んでいますが、+0.5や+1.0大きいのを履いている人も居るので、個人差があるようです。登山靴を購入する際に、+-1.0ぐらいの靴を試し履きしますが、正直ずれていて登山は考えられません。靴をレンタルされる方は、在庫ありの場合に限りますが、交換サービスがある会社を選ぶほうが無難に思えます。

キャンセル規定

やまどうぐレンタル屋 -前日:無料
神戸アウトドア 発送前:無料、登山開始日までに返却:往復送料+振込手数料を負担
そらのした -開始日の三日前:無料、レンタル開始日までに返却:レンタル料金50%+往復送料
キュートレック -発送日前日:無料、発送日と配達中:1000円+往復送料、到着日:レンタル料金50%+往復送料
LaMont -開始日の六日前:無料、開始日の五日前から二日前:レンタル料金20%、レンタル開始日までに返却:レンタル料金50%+往復送料
ICI石井スポーツ レンタル山専 -開始日の五日前:無料、-使用日前日:送料+振込手数料

少し雨ならまだしも、大荒れの日に登っても辛いだけですし、遭難する危険もあるのでキャンセル規定も確認した方がいいと思います。

スタンダードプラン

基本となる登山靴、雨具、ザック、ストック、ヘッドライト、スパッツのプランの一覧です。オプションで防寒具が選べるものが多いです。雨具はゴアテックスとそうでない素材で分かれています。
値段は1万弱から1万5000円を少し超えるものまで色々とあります。レンタルと同様か少し下の製品を買い揃えると、5万円では難しいと思います。

やまどうぐレンタル屋

やまどうぐレンタル屋

プラン 雨具 防寒具 1泊2日 2泊3日 備考
初心者まるごと6点セット 10,500 12,500
初心者まるごと6点セット(ゴア) ゴア 12,000 14,000
初心者まるごと7点セット フリース 13,000 15,500
初心者まるごと7点セット(ゴア) ゴア フリース 14,500 17,000

登山界ではそこそこ有名な山田淳さんが手がけるやまどうぐレンタル屋。このサービスの先駆け的存在です。
1500円追加すると、ゴアテックスの雨具になりますが、特にゴアテックスにこだわる必要性はないように思えます。どんな素材でも、ある程度蒸れますし、長時間歩くと中に水が入ってくるのは仕方がありません。

神戸アウトドア

神戸アウトドア

プラン 雨具 防寒具 1泊2日 2泊3日 備考
初心者にオススメ!6点セット 11,800 14,300
寒さ対策ばっちり7点セット フリース 13,500 17,000

そらのした

そらのした

プラン 雨具 防寒具 1泊2日 2泊3日 備考
はじめての登山セット ライト 8,980 9,980
はじめての登山セット ゴア 9,980 10,980
はじめての富士山登山セットライト ダウン 10,980 11,980
はじめての富士山登山セット ゴア ダウン 11,980 12,980

送料をこちらが負担するため、上記の2社に比べて値段は安くなっています。
防寒具は、会社に応じてフリースとダウンジャケットで分かれていますが、どちらがいいというのは一概には言えません。実際、夏山で夕方周りの人を見ると、ダウンの方が少し多いかなという印象です。レインコートを着ている人も多いです。

キュートレック

キュートレック

プラン 雨具 防寒具 1泊2日 2泊3日 備考
2014年モデル モンベルお値打ち8点セット フリース 16,500 18,150 帽子付き,ALLモンベル
2014年モデル モンベル8点セット ゴア フリース 19,500 21,400 帽子付き,ALLモンベル
2013年モデル モンベル8点セット ゴア ダウン 18,000 19,800 帽子付き,ALLモンベル

レンタル商品が基本的に同一メーカーという商品展開をキュートレックです。表では、一番無難だと思うモンベルを載せていますが、他にもノースフェイス,ヘリーハンセンやフェニックスといったメーカーもあります。
他社と異なり帽子が標準セットの中に入っています。

LaMont

LaMont

プラン 雨具 防寒具 1泊2日 2泊3日 備考
1泊2日富士登山用7点セット ゴア 12,000 9,450(現地受取)

ICI石井スポーツ レンタル山専

ICI石井スポーツ レンタル山専

プラン 雨具 防寒具 1泊2日 2泊3日 備考
富士山 装備ベスト6点セット フリース 10,000 12,000
富士山 装備ベスト6点セット ダウン 10,500 12,500
富士山 ゴアテックス装備ベスト6点セット ゴア フリース 11,500 13,500
富士山 ゴアテックス装備ベスト6点セット ゴア ダウン 12,000 14,000

+αプラン

基本となる6個(雨具,登山靴,ザック,ヘッドライト,スパッツ,ストック)+防寒具に加えて、登山を快適にするための数点がセットになった豪華プランです。

やまどうぐレンタル屋

やまどうぐレンタル屋

プラン 雨具 防寒具 1泊2日 2泊3日
フルサポート12点セット フリース トレッキングパンツ,機能性タイツ,膝サポーター,手袋,帽子 19,800 23,800
フルサポート12点セット(ゴア) ゴア フリース トレッキングパンツ,機能性タイツ,膝サポーター,手袋,帽子 21,300 25,300

神戸アウトドア

神戸アウトドア

プラン 雨具 防寒具 1泊2日 2泊3日
まるごとフル装備登山レンタル9点セット フリース 帽子,手袋 15,000 19,500

そらのした

そらのした

プラン 雨具 防寒具 1泊2日 2泊3日
富士山オプショナルパック1 帽子,手袋,サングラス,ハイドレーション +3,480 +3,980
富士山オプショナルパック2 帽子,手袋,サングラス,ハイドレーション,トレッキングパンツ +4,980 +5,480

直営店舗

直営のお店の出店も続いています。
事前のフィッティング、レンタル商品の受取、返却と便利なサービスがお店では行うことが出来ます。都心の店舗と、富士山近郊の店舗と分かれています。

やまどうぐレンタル屋

  • 新宿店(試着、受取、返却)
  • 河口湖店[夏のみ](試着、受取、返却)
  • 富士山五合目店(返却)

そらのした

  • 富士吉田店(受取,返却)
  • 富士宮夏季臨時店舗(受取,返却)
  • 吉田ルート五合目みはらし売店内(受取,返却)
  • 中央高速谷村PA(返却)

LaMont

  • 富士急ハイランド(受取,返却)

最後に

確認を行っていますが、ミスもありますので契約の際は各自で契約内容をご確認の上、契約ください。

レンタルするということは、初めて山に登る方だと思いますが、途中は辛くて辛くて仕方ないと思いますが、山頂から見る景色、山小屋や下山してのビールは最高です。長く山に登っている人でも、毎回の様に、辛い登りではもう登山を最後にしようと思いつつも、山頂に立って、下山すると、また登りたくなるものです。

初めての山が楽しかったら、今度は是非装備購入して、雪が降る前の山に行ってみたください。混雑は凄いですが、山の紅葉は絶景ですよ。

掲載情報は6月中旬時点の情報なので、現時点と異なる場合が有りますので、各自でご確認の上、契約してください。

この記事は2014年版になります。2016年版の記事はこちらに書いております。

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