絶景。山上のつつじ園。テント泊で訪れる葛城山。

つつじが咲いた最初の年、この景色を見た人はさぞかし驚いただろう。

葛城山山頂から少し南側に歩いたこの場所、1970年頃に笹が花を咲かせた後に枯れ、その後ツツジが自然に生えてきたとの事である。笹を刈るなどの手入れは行われているが、自然が産んだツツジの絶景である。

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ハイキングをするにしてもロープウェイに乗るにしても、葛城山の起点となる葛城山ロープウェイ口への玄関となる近鉄御所駅に落ち立ったのは、13時20分。これから葛城山に向かう人の姿は殆ど無く、反対に折り返しとなる御所行きの列車には葛城山から下山した多くのハイカーが乗車していった。
バスは自分を含め4人しか乗っていなかったが、バスを降りるとロープウェイは一時間近い待ちとのアナウンスが流れている。

一番手軽で短い時間で登れる櫛羅の滝コースを詰めていくが、いきなり急坂と急階段が待ち受けている。体慣らしの最初の30分がこのルートの一番辛い区間なので、意識して最初はゆっくりした方が得策であるだろう。時間的には下山のピーク時なので、すれ違いで数十人を待つことも有ったが、一時間弱で山頂駅に到着。写真のように登山口の終点の辺りまでロープウェイ待ちの行列が伸びれている。山麓駅では整理券方式なので、車かその辺りで座っていればいいが、山頂駅では行列に並ぶ形式なので2時間近く立ちっぱなしなのでさぞかし辛いだろう。1時間ぐらいで下山できるので、ロープウェイを諦め登山道を降りる人もちらほら見かける。

山頂やツツジ園は後でゆっくり見るとして、白樺食堂でキャンプ場の受付を行い、先にテントを貼ることにする。キャンプ場の相場は分からないが、山のテント場としては少々高めの1300円。水場はキャンプ場の入り口に、トイレは歩いて数分の所の公衆トイレを利用することになる。上まで関係車両が入れる観光地のトイレなので、山のトイレとは基本的には比較は出来ない。

テントを貼るためのベニヤ版が何枚か用意されており、その上に貼ることになる。四方にペグが刺せないので風には幾分弱そうだが、そもそも気にする場所ではないっぽい。適当に張り綱でテントを固定しておけば、帰ってきたらテントがどっかに行っていたということはないだろう。大きな石の数が圧倒的に少ないのだが、どうやって他の人は固定しているのだろうか不思議である。

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17時前のつつじ園は、ピークの時間は過ぎ去ったので人影は疎らである。上から見上げるつつじも綺麗だが、つつじの道を一周するのもいい。標高差は思いのほかあり、結構シンドい。ロープウェイ来た人もせっかくの機会なので、大変ですが回って貰いたいものです。

一度、キャンプ場に戻り、夕食の準備を開始する。他のテントはなく今日は貸切のようである。寂しいといえば寂しいが、夜遅くまで騒いでいるテントがあっても面倒なだけだし、朝早く朝食の準備や撤収するのも気がきなくできるので悪くはない。夕食はアルファー米、サバの味噌煮の缶詰、出発前に近所のスーパーのお惣菜コーナーで購入したフライドチキンに、それに缶チューハイ。普段はアルファー米+αぐらいなので、食べきれないほどの量になったが、ゴミは下まで降ろさないといけないので無理して完食した。いつもは重量の関係で山の酒はウイスキー一本だが、今回は軽量化する必要がないほど短い登山時間なので缶チューハイを持ってきた。本搾り美味しいです。

寝るには少し早いので、再び山頂とつつじ園を散策。350mlしか飲んでいないですが酒が回ってきて気持ちいい気分です。この時間なので、つつじ園は人影が殆どなくなり、カメラマン数人が残るのみ。

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トイレに行くついでに、ダウンを着て三脚とカメラを持って山頂へ。夜景が美しいです。

気温は、夏のアルプスの2000m帯ぐらいの感覚です。夕方と朝はTシャツ+ライトシェル、夜中にトイレや撮影するときはダウンが必要。シュラフは3シーズンものだと少々オーバーでチャックを開けないと眠れない暑さです。

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午前2時30分。静まり返った葛城山。葛城山ロッジも眠りにつき、つつじ園を見下ろすのは自分一人。真っ暗でつつじは全く見えないが、120秒ほどシャッターを開けると葛城山のつつじと奈良方面の夜景の写真が出来上がる。

月が明るいのもあり、星はあまり見えなかった。低いものが殆どなかったので、かなり広角のものを持ちあわせていないと、つつじと星の写真は難しい。これからテントに戻る気にもならなかったので、音楽でも聞きながら日の出を待つことにした。

そろそろ空が明るくなり初めた時、懐中電灯の光が見えてきた。下から登ってきたカメラマンである。

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AM4:15~5:15。葛城山つつじ園の朝。

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キャンプ場に戻り、朝食のラーメンを食べ、テントを撤収して下山する。

もうロープウェイは動いているらしく、ロープウェイ山頂駅からもつつじ園に人が流れ初めている。5時すぎから登り始めている人も多く、終始登る人とすれ違う。こんな時間に下山する人は珍しいので、「もう下山?」という質問に「テントで一泊して下山しています」という返答を何回くり返したことか。

下山した山麓駅では多くのハイカーが登る準備をしている。朝早く行動するのはハイカーが多いらしく、ロープウェイは7時すぎでは待ち時間なしで乗車できるようである。御所始発の葛城ロープウェイ口行きのバスが8時40分。その折り返しが葛城ロープウェイ口の始発になるので、駅まで歩くことする。葛城ロープウェイ口に繋がる道路には車が続々と登ってきて、駐車場はほぼ埋まりつつある。始発のバスまで時間があるので、駅から歩いてくる登山者とも沢山すれ違う。駅に着いてみると、タクシーの運転手が県道まで渋滞しているという話し声が聞こえてくる。阿倍野発の急行列車から、御所行きへの尺土駅での乗り換え風景は、どこかの駅の民族大移動のような人の多さであった。朝から凄い人である。おわり。

Data

2014/05/16(Fri)

  • 近鉄御所駅13:28-葛城ロープウェイ前13:50(奈良交通)
  • 葛城ロープウェイ口13:55-葛城山キャンプ場15:10

2014/05/17(Sat)

  • 葛城山キャンプ場06:25-07:15葛城ロープウェイ口07:20-07:50近鉄御所駅