雪の金剛山から紀見峠へ

河内長野が近づくにつれて、ようやく外が明るくなりはじめてきた。
秋に登った木曽駒ヶ岳の帰り、名古屋駅で購入したスルッとKANSAI 2dayを使って、前々から登りたかった冬の金剛山へと向かうことにした。金剛登山口へは、富田林から金剛バスの選択もあるが、金剛バスは京阪神のバス路線としては珍しくスルッとKANSAIに未加盟のため河内長野からの南海バスを選択した。

金剛ロープウェイ口行きの始発バスに乗り込んだが、車内は登山客で混雑している。金剛山は、毎日登山の代表的な山として名をはせているだけあって、車内の大半は顔見知りの登山者のようであり、一般の路線バスでこの光景は不思議な感じがした。

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金剛山登山で一番メジャーな千早本道を使って、金剛登山口から金剛山山頂広場を目指すことにする。

標高500m前後の金剛登山口には所々として雪が残っている。登り始めのコンクリートの部分が凍っているのではと思ったが、凍結している部分はほとんどなく、アイゼンを付けることなく歩いているとすぐに雪の下が木や土の登山道へと変わっていった。階段にしろ手すりにしろ休憩ポイントにしろ、物凄く整備されている道にただただ驚くだけである。

基本的には雪の上の歩行になるが、凍結しているところもなく歩きやすい道のりである。降りてくる人の足元を見ると、4本アイゼン付けている人を多く見かけたが、普通に歩く分にはつぼ足で問題なかった。

もう少しで山頂広場というところで景色が一変し、お目当ての霧氷がお目見えになった。寒い日が続くだけに、綺麗な霧氷ができている。

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金剛山山頂広場からの眺望は素晴らしい。この日は晴れの予報が出ていただけあり、広場近くにある温度計を見ると氷点下4℃と暖かい。

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山頂広場からロープウェイの金剛駅までの道のりの霧氷も美しい。

今日は平日であるが、山頂広場を目指す登山者と多くすれ違う。さすがに関西屈指の人気の山のことはある。

この登山の後、関西地方は、これまでの寒さが嘘のように暖かい気候が続いた。近所を自転車で走っていると、アウターどころかミドラーも要らずウールのアンダー一枚が心地いい春の気候であった。インターネットに上がっているレポを見ると、金剛山の景色は一変して冬から春に移り変わったようである。金剛山だけではなく台高(大峰,三峰etc)などでも似たような感じらしい。1月下旬といえば一番寒い時期のイメージだが、今年はどうも違うらしい。この日に登っておいて良かったと思う。再び冬型が入るまで、霧氷はお預けになるだろうか。

ロープウェイ駅で一休憩して、ちはや園地からダイトレに入り紀見峠を目指していく。
金剛山周辺の人の多さが嘘のように、ダイトレを歩く登山者は殆どおらず静かなハイキングとなった。

ダイトレは、こういった木々の中を歩くトレイルなので凄く気持ちがいい。登山道も整備されており、危険なところもなく歩きやすいのだが、階段が少々多いので所々で嫌になることもある。

雪は早いうちになくなるかと予想していたが、結局のところは紀見峠の手前、山ノ神手前まで見受けられた。久留里峠手前の下り階段、千早峠手前の下り階段が凍結してそうなポイントかと思ったが、特に問題なく通過できた。長い階段なので、アイゼンなしでの通過に時間がかかる雪の状況もあると思う。

予定では久留里峠で早めの昼食の予定をしていたが、どこかで時間を節約したらしく昼食は一つ先の千早峠で取ることにした。

峠というらしく、周りは高い木々が並んでいるので、日が全く入らないので止まると思いのほか寒い。水を沸騰させてラーメンとおにぎりを食べて早々と退散した。紀見峠まで抜ける予定に変わりはないが、二上山や葛城山から来てエスケープするならこの辺りでしないと紀見峠まで行かないといけなくなりそうである。千早峠からなら北にも南にも抜けても問題ないが、この先、杉尾峠あたりから石見川に抜けるとバスの本数が非常に少ないので面倒なことになる。

千早峠の先、行者杉辺りは日が差し込んで暖かい場所であったので、昼食の場所としてはこちらの方が適所だったのかもしれない。西ノ行者で前を歩いている6人パーティに追いついた。金剛山に向かっている登山者は、単独者を数名と1パーティを見かけたが、紀見峠に向かっている登山者に出会ったのはこのパーティのみであった。何らか楽しそうなパーティで、コーヒーやお菓子をご馳走になった。ごちそうさまでした。柱本へ抜けて紀見峠駅に向かうということなので、山ノ神に向けて一人歩きが続く。山ノ神手前の下り階段はいつまで続くのと思うほど長かったが、その先の木々が今日のコース中でも特に美しかった。あそこの階段は道を間違えていても、登り返す気力はなかなか起きないと思う。

紀見峠にある綺麗なトイレで一服して住宅地を歩いて、駅近くの紀伊見荘へ向かった。お目当ては日帰り温泉。500円とリーズナブルな値段だが、アメニティはひと通り揃っていて荷物が増えないのも嬉しい。風呂自体は大きくはないが、入浴者は少ないので気持ちいいお風呂だった。なかなかいいお湯でした。
紀見峠駅から南海で難波まで戻り、バスを二つ乗り継いで自宅へ帰宅した。

Data

2014/01/23(Thu)

  • 河内長野-金剛登山口(南海バス)
  • 金剛登山口07:35-08:55金剛山山頂広場09:15-10:25久留里峠-11:25千早峠12:00-12:35行者杉12:40-13:25西ノ行者13:35-14:15紀見峠14:20-14:45紀伊見荘

レイヤリング+装備

  • その他:防寒具、雨具、予備手袋、ハイキング一般装備、調理器具、風呂セット、着替え、軽アイゼン