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三室戸寺の素晴らしきあじさい園。

関西であじさいの名所と言ったら真っ先に上がるのが宇治にある三室戸寺だと思う。

山門をくぐり、右側に視線を移すと約10,000株のあじさいが植えられたあじさい園が視界に入る。

訪れた日は、満開には少し早く8分咲きぐらいといった開花状態であった。満開の日に訪れることができるのが、理想ではあるが、自分が行ける日と花の開花はなかなか合わない。去年、森林植物園に見に行ったあじさいは、雨で一週間延期になり、既に見頃をだいぶ過ぎた状態であったために、今年は後よりは前を選ぶ形になった。そのほうが、空いているというもある。

朝早く来た特権。あじさい園に居るのは自分を含めて二人だけ。

山門がアクセントになる。寺院のあじさい園は公園に咲くあじさいとはまた違う趣がある。

10,000株は決して少なくないが、同等もしくはそれ以上の株を植えたあじさい園を訪れることが近年多かっただけに、ひと目に見た時に少し物足りなさを感じた。関西を代表するあじさい園という先入観もあったのも事実である。

写真を現像しながら、振り返ると、三室戸寺のあじさい園の素晴らしさが蘇ってくる。凄く、工夫されたあじさいの配置だと。それを、現地で感じるべきなんだけど、それを感じないのが僕が未熟な証なんだろう。

開門前に水をかけていたらしく、水に濡れたあじさいという景色が、快晴で炎天下にも関わらず見ることが出来た。

もう少し近ければ、もう一回行って最盛期の三室戸寺のあじさい園を眺めたいものだが、それは来年以降にお預けになりそうである。