紅葉満開の中ア稜線と濃ヶ池でのんびりと過ごす時間

第一話:ロープウェイを降りると、そこには絶景があった。秋、千畳敷カールの紅葉。
第二話:紅葉の千畳敷カールから木曽駒ケ岳頂上山荘テント場へ。
第三話:木曽駒ケ岳山頂の朝。ただ山々を見つめる。

からの続きです。

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昨日はガスで何も見えなかった、テント場からの眺望。今朝は、雲海と南アルプスの山々が視界に入る。

相変わらず遅いのがテントの撤収。天気がいいので、今日は特に遅い。撤収が完了したのは、7時を大きく回っていたが、自分が最初の撤収者らしい。今日のテント場はのんびりとした時間が流れていた。

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テント場から15分ほど歩くと、木曽駒ケ岳からの道と合流する。

濃ヶ池方面に行く女性二人組とここで出会った。話をしてみると、大阪から来ており、昨日自分が乗ったバスの一時間後のバスで現地入りし、今日は同じバスで名古屋まで戻るそうだ。ほんの僅かな区間だけ一緒に歩いたが、写真を撮影するので、先に行ってもらった。下山後、こまくさの湯に行くのも一緒なので二人とは下山先でまた会うことになるだろう。

雲海は時間の経過ともに消えつつある。相変わらず御嶽山が素敵である。御嶽山は個人的には独立峰だと思ってきたが、こう見ると右側に見える乗鞍と繋がっているような気もしてきた。

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最高の稜線歩きである。

眼下に濃ヶ池が見える。濃ヶ池から稜線への道は北に続いているので、濃ヶ池を眼下を見ながら稜線を歩く時間が思いのほか長い。

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紅葉の山の混雑とは無縁のこの場所。ただただ静かな時間が流れる。

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濃ヶ池から駒飼ノ池まで。水平道を歩く。沢を渡って、梯子を登って、ガレ場を登る。梯子から駒飼ノ池までの登りはキツかった。駒飼ノ池から宝剣山荘までの単調な登りに備える体力を養うのに、駒飼ノ池で少々休憩時間が必要だった。

この境界で見た登山者は、自分と同じ木曽駒-濃ヶ池-駒飼ノ池ルートの人が、一時間ほど先に10名以上の団体客、稜線に出た所で出会った女性二人組、後ろには男女二人組のペア。すれ違った人は、濃ヶ池で写真を撮りに来ていた単独行の男性、濃ヶ池から駒飼ノ池の間で、毎年来てるらしい年配の夫婦と、写真撮影の単独行の男性と本当に静かな境界である。

山雑誌の紅葉関係の特集記事で、濃ヶ池周辺は何度か見かけたのだが、正直、来る前までは千畳敷のおまけという認識でしかなかった。木曽駒ケ岳に登りたかったので日帰りではなくテント泊をして、帰りのバスの時間まで余裕があるので、こちらを回ることになり、本当に良かった。素晴らしい紅葉と山でした。

宝剣山荘まで来れば、下山先の千畳敷は目の前である。

続く:紅葉の千畳敷カールへ下山