紅葉の千畳敷カールから木曽駒ケ岳頂上山荘テント場へ。

第一話:ロープウェイを降りると、そこには絶景があった。秋、千畳敷カールの紅葉。

からの続きです。

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千畳敷を背に八丁坂を登っていく。夏山シーズンは大変混雑するこの場所だが、紅葉時の平日の昼、登る人・下る人は共に疎らである。この時期、千畳敷へ向かう人の大半は遊歩道を歩くだけの観光客がメインで、登山客は少数派である。
千畳敷の賑わいとは対照的に、夏山シーズンの終わった木曽駒ケ岳付近は閑散としていた。

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千畳敷の遊歩道と宝剣山荘へ向かう登山道の三叉路の看板。ここからの先の登りは登山者の世界である。登山者の世界といっても危険箇所は特にないので、体力のある人はすんなりと登ってきている。登山道の途中、上から見る千畳敷もまた綺麗である。

この時間から登りはじめた人は、山小屋泊の人が大半かと思ったが、聞こえてくる会話によると日帰りの人も少なくないみたいである。千畳敷と木曽駒ケ岳の往復のCTは、3時間40分。時計を見ると12時を大きく回っている。秋山のシーズンでも、結構忙しい登山をするんだなと思った。

坂を登りきり稜線に出ると、中央アルプスでは(恐らく?)一番メインとなる山小屋 宝剣山荘に到着する。

高速バスで一緒だった外国人登山者とここで再開した。どこまで行くのかと尋ねると、今から木曽駒に登って、今日は避難小屋に泊まるとの事。避難小屋は確か木曽駒周辺には無いはずだよなと思いながら、会話を続けていると、避難小屋とは檜尾岳避難小屋の事らしい。健闘を祈って先に行くことにしたが、早々と中岳の山頂付近で抜かれてしまった。しかし、その長い工程ながら余裕の表情は見習いたいような、見習いたくないようなである。

手前に見える山小屋が天狗荘で、奥が宝剣山荘。
木曽駒ケ岳周辺には4つの山小屋があるが、天狗荘とテント場のある頂上山荘は繁栄期だけの営業なので今日は営業はしていない。今日みたいな平日に営業しているのは、宝剣山荘と木曽駒ケ岳の先の木曽殿山荘の2つのみである。

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中央アルプス唯一の幕営指定地がここ、木曽駒ケ岳山頂小屋前のテント場である。中岳と木曽駒ケ岳のコルに位置しているため、稜線のテント場にしていは風は弱い。ただ、西側からの風は強いので、風よけとして至る所に石が積まれている。
到着時のテントは二張りのみ。場所は選び放題である。トイレからは少し離れるが、立派な風よけがある場所にテントを貼った。

最終的には、自分のテントを含めて6張り。ソロが4張り+二人用が1張り+もう一つは不明。メーカーは、アライテント・ニーモ・mont-bell・PAINE・オクトス・メスナーと並んでいた。

トイレは、トイレットペーパーが備え付けられている綺麗なトイレ。中は少々暗いが、かなりランクの高いトイレだと思う。トイレの手洗いの水は、沢から引いているらしく、水はトイレの手洗いからもらう形になる。トイレ代と水代込みで、幕営代金は800円。

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夕食まで時間があるので、ガスってはいるが、最低限の荷物をザックに詰めて木曽駒ケ岳に登ることにした。テント場から、木曽駒ケ岳山頂までは20分の登り。

山頂も当然ながらガスっているので、木曽駒ケ岳山頂からの眺望は明日にお預けである。頂上に到着時は誰も居なかったが、宝剣山荘から山ガールが3人、木曽殿山荘からも女性が1人が登ってきた。

あまり長居してもしかたないので、山頂の神社で明日は晴れますようにとお願いしてテントまで戻った。

アルファー米とレトルトで作った牛丼とお味噌汁を食べて、18時ぐらいには就寝した。夜、トイレのために外に出ると、あまりの寒さに体が震えた。だが、星空は本当に美しかった。

続く:木曽駒ケ岳山頂の朝。ただ山々を見つめる。