白馬で過ごす夏休み:0-1day(大阪-栂池-白馬大池)

今年の東北・北陸の梅雨明けは思いのほか遅かった。予定していた八ヶ岳も南アルプスも計画は流れてしまった。

夏山二本目もしくは三本目と思っていたお盆前の北アルプスは、2013年の最初のそして唯一の夏山となった。爺ヶ岳-鹿島槍ヶ岳と最後まで悩みながら、白馬へと向かった。こんな待ちに待った夏山だけど、色々あって足取りは重く、帰宅後、事前の計画書には触れたくなかった。でも白馬の夏休みは楽しかった。

●●●

ダイレクトエクスプレス直Q京都から降り立った京都駅八条口はとてつもなく暑かった。活発な太平洋高気圧は、山に良好の天気を与えてくれる一方で、下界は凄まじい暑さである。
京都駅を15時30分に出発する新快速に乗り込み、米原・大垣・名古屋と一時間前後での乗り換えを繰り返し、中津川に到着する頃には辺りは真っ暗となっていた。ここからが長い区間だが、名古屋への通勤区間からは外れていくので、乗客は限られた数しかいない。のんびりとできる車内で、少しでも睡眠を取っておきたいと思いつつも、どうも深い睡眠に入ることなく塩尻に到着してしまった。
塩尻からは松本方面ではなく、白馬とは反対になる最終の甲府行きに乗車する。京都からの甲府までのこの乗り換えは、鳳凰三山・北岳などに行く際、甲府を4時台にでる広河原行きのバスに乗る際に使うルートである。

新宿から白馬へ向かう夜行列車ムーンライト信州で、今回は白馬へアプローチすることにした。直前での新宿,立川もしくは八王子から白馬の指定券の確保は難しいが、甲府駅では南アルプスへ向かう登山者が一定数下車するので、甲府から白馬までの指定券を確保することができた。甲府駅からも乗車する人が少数ながら居るので、三連休前などは、甲府からの指定券の確保も難しい場合もあり、その場合は松本駅で駅寝して大糸線の始発列車としてムーンライト信州を利用することになる。

甲府駅ではムーンライト信州まで二時間ほど時間があるので、仮眠場所を探す。他のムーンライト信州の利用者は、改札前のベンチで座っているが、横になって寝たいので南口の広河原行きバスのバス停に向かうと、何名の登山者が寝ているので、隣にマットを敷いて貴重な睡眠時間を確保する。暑いと言われている甲府だが、さすがに深夜になると、Tシャツの上にライトシェルをかけて寝るぐらいの涼しさに温度は下がっている。

南アルプスへ向かう登山者と入れ替わるように、甲府からムーンライト信州に乗車する。車内はほぼ満席で、そのうち登山者は1/3ほどを占めている。ほとんど眠れないなか、時間だけが過ぎていき、松本駅を過ぎると眠るという雰囲気ではなくなったので、荷物をカゴから降ろして登山の準備を初めるとする。
ムーンライト信州の車内放送で、南小谷以北の大糸線がバス代行になっていることを初めて知る。当初、南小谷以北の大糸線を使うことはないと思っていたが、結果的に蓮華温泉に下山したので帰りこの代行バスに乗ることになった。

ムーンライト信州に接続しているアルピコバスで栂池へと向かうが、夏休み前半の平日の栂池ゴンドラリフトの始発時間は7時と遅いので、白馬駅・栂池高原駅で数十分と待つことになった。

標高839mの栂池高原駅から、ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継ぎ、標高1829mmの自然園駅まで標高差1000mを30分で移動する。標高2000m近い朝でも、さすがに夏である、涼しいなど全く感じず蒸し暑い中の登山が始まった。

●●●

ガスの天狗原。予定では、白馬大池に11時すぎに到着して、ラーメンを食べてそのまま白馬頂上宿舎のテント場を目指す予定だったが、ペースが上がったのは最初だけで、途中からは登山者にただ抜かれるだけの登山に変わっていった。もはや目的地は、白馬頂上宿舎ではなく白馬大池山荘である。これで当初の予定の遂行は不可能になった。

白馬大池までの登山道に残る2つの雪渓。ウェアの速乾が追いつかないほどの汗が湧き出る中で、ヒンヤリとする雪渓は束の間な幸せである。

●●●

白馬乗鞍岳を超え、本日の目的地となった白馬大池と白馬大池山荘が見えてからのガレ場は思いのほか長かった。

予定していなかった白馬大池山荘の幕営場は、恵まれた場所だった。石が少ないフラットな地面、美味しいとは言えないが無料な水場、外来用のトイレの充実、テント場からの眺めの良さ。
テントを設営していると、昼食休憩を終えた登山者が続々と白馬岳を目指して登り始めている。その元気そうな姿を見ると、ここで初日の幕営地と選んだのは決して間違いではないと納得させられる。

●●●

白馬大池の周辺は見事なお花畑であった。ハクサンコザクラにコバイケイソウにチングルマにと高山植物が訪れた登山者を楽しまさせてくれる。

テント設営して昼食を食べてから、夕食までの時間は十分にある。池の周りを散歩したり、近くの人と会話したり、テント内で昼寝したりと、日々何かに追われている日常とは違うのんびりした時間を白馬大池では過ごした。

●●●

夜9時。一眠りしてトイレのために、外に出ると綺麗な星空が迎えてくれた。山に来て良かったと思う一つの瞬間である。三脚を持って、池沿いに行き、白馬大池とコバイケイソウと絡めてバルブ撮影を行った。

Link
白馬で過ごす夏休み:2-3day(白馬大池-白馬岳-蓮華温泉-大阪) – tik weblog

Data

2013/08/07

  • 京都15:30-16:23米原16:30-17:03大垣17:11-17:43名古屋18:28-19:49中津川20:00-21:59塩尻22:26-23:52甲府(鈍行@18きっぷ)

2013/08/08

  • 甲府2:23-5:40白馬(ムーンライト信州@18きっぷ)
  • 白馬6:00-栂池高原6:28(アルピコバス)
  • 栂池高原7:55-9:05天狗原9:20-11:50白馬大池山荘TS